[転載]トランジスタ時計

[天気 はれ]

 趣味はいろいろありますが、一番長いのは時計、でしょうか。
 物心ついたときから時計が好きで、よく時計屋からカタログをもらってきていました。あのころのカタログ捨てずにとっておけば今頃その量はすごいことになってたんだろうなぁ。

 さて、時計もいろいろあります。現在はクォーツ時計が主流ですが、それ以前は、ゼンマイ式ですね。
 ところが、ゼンマイからクォーツに移り変わる過程でもう1つの流れがあったのです(本当は音叉時計とかいろいろあったけど)。
 それが「トランジスタ式」というもの。
 これはトランジスタとコイル、磁石を用いて時計を駆動させるもので、ゼンマイ式の場合は動力はゼンマイで、振り子やテンプはあくまでその動力を制御する役割なのですが、トランジスタ式の場合、コイルと磁石の吸引・反発を使うことで振り子やテンプが時計を動かしているのです。で、その吸引・反発を制御するのがトランジスタ。もちろん電池を使います。

 さてこのトランジスタ時計、電池を使うため当然ゼンマイ式のようにゼンマイを巻く必要はなく1年に1回電池を交換するだけでいいのですが、音がうるさいのです。特に後期のテンプを使うものは、ゼンマイのテンプよりもうるさい。

 また現在市場に出回っているトランジスタ時計の多くは電池が液漏れをおこし、電池ボックスが腐食しています。まあ、これを修理するのもまた楽しみなのですが。

 現在コレクションのうち、6台がトランジスタ式。うち1台は妹の部屋、1台はしまいこんであり、1台は動かず飾りに(これだけ振り子式)。あとの3台が稼動していますが、全部テンプ式。3台分の音はうるさいなんてものではありません。
 トランジスタ時計は狂いやすいのも特徴で(調整も可能ですが)、3台のテンプの周期がそろったりずれたりまたそろったり。

 でもそのうち慣れちゃうんですけどね。慣れない人は慣れないと思うけど。

(05.5.21 旧雑記帳より転載)